『機械より人間らしくなれるか?』(ブライアン・クリスチャン) -0027


似たものが登場することで、既存の当たり前と思われたものが相対化されることはよくある。現代なら、紙の本と電子書籍がそれだ。その二つを比べてみることで、物事の本質に深くアプローチできる。

本書では、人間と人間に近しいもの__AI__の対比が行われている。SFでは珍しくない風景だ。しかし、本作はノンフィクションである。さらに言えば、舞台設定が面白い。

AIの「人間らしさ」を測るテストに、人間が出場するのだ。

さて、あなたならどのような戦略を採るだろうか。ごく普通に人間と対話する? それとも、対話相手が「人間らしい」と思うような対話を心がける。

じゃあ、「人間らしさ」って一体何なんだろうか。

という本なのではあるが、分厚いのでまだ読めていない。でも、読まなくても面白いことはカバーから伝わって来る。そういう本だ。