『人間と動物の病気を一緒にみる』(バーバラ・N・ホロウィッツ、キャスリン・バウアーズ)-0035


「ヒトの病気の治し方は、動物に聞け!」

という帯の文句はいささかうさんくささが感じられる。しかし、よくよく考えてみれば、人間だって動物なのである。だからこそ、人間に試す前に、動物実験というものが行われるのだ。

たしかに人間は他の動物とは異色な存在なのかもしれない。でも、動物である、点を共有していることも確かなのだ。

人間と、その理性を特別視するのは、人間にとって重要なのかもしれないが、それによって見過ごしてしまうこともあるのだろう。

そんなことを考えているが、まだ読み切ってはいない。でも、冒頭からぐっと引き込まれる本である。